指図権者(サシズケンジャ)

信託は、原則として受益者のため受託者が財産管理を遂行するので、何かあれば受益者の意向に従うことになるが、受益者が意思表示できない場合に受益者に代わって受託者に指図をすることができる権限を与えられた者。意思表示できない場合に加え、受益者に代わって専門的知識を有する者に指図する権限を与えておくこともある。 一般には、株式の議決権行使に関する指図権の利用(議決権の行使に指示を出す)や、知的障がい者等など適切に意思表示ができない受益者への信託財産給付にあたって、通常の支給額を超えて金銭を出捐するなどの場合に指図が必要となってきます。