受益者代理人とは、受益者が存在する場合に、受益者に代わって信託について管理する人です。例えば受益者が多数いるケースや、頻繁に変動するといったケースでは、受益者の権利行使・意思決定がスムーズに行われず、受託者の信託事務に支障が出ることが想定されます。こういった場合でも、受益者代理人に受益者の権利行使を集中させることで、信託事務の停滞を防ぎ、受益者の権利を守ることができるのです。
また、受益者に未成年者や知的障がい者であったり重度の認知症等の場合にも、受益者が適切に意思表示できないことによる、信託継続の支障が起こる可能性があります。そのため、受益者代理人を設定し受益者代理人が受益者の権利の保護と信託事務の円滑な処理を図ります。
