[学ぶ・知る]空き家の維持費用

空き家の維持費用

空き家の維持費用、全く利用していない空き家だとしても、その不動産を維持し続けるには様々な費用が掛かります。

空き家の維持費は所有者にとって頭が痛い問題です。

空き家となった実家を相続したばかりで、維持費がどれくらいかかるのか不安に思っている方もいるのではないでしょうか?

空き家維持にかかる年間費用について具体的に解説いたします。

空き家を維持するためにかかる管理費用項目

1固定資産税

不動産を所有していれば、必ず固定資産税を納税しなければなりません。固定資産税とは、住宅の所在する市区町村が所有者に課す税金で、市区町村が定めた不動産の固定資産税評価額に一定の税率を掛けて算出します。

2都市計画税

都市計画税とは、都市計画法による市街化区域に所在する土地・建物を課税対象とする税金です。

市街化区域とは、自治体が定める都市計画で指定される地域で市街が既に形成されている地域、あるいは将来計画的に市街化を図る地域です。

空き家の所在地が都市計画区域に属するかどうかは、その空き家が所在する自治体にお問い合わせください。

また、毎年6月前後に届く固定資産税の納付書といっしょに、固定資産税と都市計画税について記載された書類が届くのでそれで確認することも可能です。

3火災保険

火災保険の費用は保険の保障内容や契約期間はもちろんですが、その建物の構造や立地、築年数などで大きく異なります。目安としては、年間数万円~数十万円程度の保険料が必要になります。

4光熱費

電気・水道の契約をそのままにしておく場合、それぞれ基本使用料が発生します。  

高額な費用ではありませんが、積み重なると意外と大きな出費となっていくので注意が必要です。

例)電気代 月額基本使用料 約1,600円×12ヶ月 =年間使用料 約19,200円

※東京電力 50A基本料金から

例)水道代 月額基本使用料 約1,460円×12ヶ月 =年間使用料 約17,520円

※東京23区 25㎜:1,460円

地域により電気及び水道代は異なります、特に水道代は地域差が大きいため住んだことのない地域についてはお調べすることをおすすめいたします。

5修繕費用

建物は住んでいないと、更に老朽化が進みます。すると様々な不具合がでてきます。

瓦のズレや浮き、雨漏り、軒裏の建材の腐朽や飛散、壁材の破損やベランダの支柱の錆などです。その他塀やフェンスなどについてもぐらついてきたりと不具合が起きたりしてきます。

工事を行うばああいは、専門業者へ依頼する必要がありますので、1工事につき数万円から数百万円の費用負担が生じます。

6庭木剪定等

庭木の剪定について、庭木が伸びすぎてしまい隣地へ枝が伸びた道路にはみ出してきたなど、近隣トラブルになるケースもあります。

そのような場合剪定しなければなりません。ご自身で行うことも可能ですが、自分でできない場合は造園業者や便利屋などに依頼することになります。

庭木の状態をきれいに保つには、通常は年に2回程度といわれています。剪定費用に関しては、庭の広さや量によって変わってきますが、目安として数万から数十万円程度は必要になります。  

仮に剪定一回5万円から10万だとしても、年間10万ー20万円もの費用が発生します。

その他

その他家を維持していくのに意外とかかる費用があります、地域やご自宅の個別の状況により発生するものです。

  • 不法投棄された粗大ごみを処分

不在にしている期間が長いと、ゴミを敷地内に投棄され、片付けないことで他のゴミも投棄されることで悪循環でどんどんゴミが敷地内に溜まってしまうというケースがあります。敷地内に粗大ごみが不法投棄されてしまった場合には、不法投棄した犯人を探すなどして片付けさせるべきでしょうが、実際はその処分料を負担する必要があります。

  • 豪雪地帯の場合

豪雪地帯の場合、雪の重みで空き家が倒壊してしまうのを防ぐため、雪の降る季節は雪下ろしや排雪などを行う必要があります。この作業も業者へ依頼すると数万円の費用が発生します。

いががでしたでしょうか。

住んでいなくともかなりの維持費用が発生いたします。

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